映画見てるときの思考たれ流す

映画見ながら考えたことをたれ流します

キャラクターの感情に説得力がなくても観客と同じ感情であれば違和感は生じにくい

キャラクターの感情に説得力がなくても観客と同じ感情であれば違和感は生じにくい

  • 例えば、そのキャラクター(彼)の性質を考えると、「彼がこういう行動をするのはおかしい」とか、「彼があのキャラクターに感情移入するのはおかしい」という違和感が生じる場合がある。キャラクターの動機と行動に説得力がないというニュアンスだ。しかし、それが観客と同じ感情であれば、観客が望んでいることであれば、道徳的に正しそうであれば、観客は彼の一貫性に違和感を抱きにくい。逆に言えば、観客に強い共感をもたせることができれば、ある程度キャラクターの一貫性に外れた行動を取らせても違和感はないということ。
    • もちろん、観客の感情と物語のキャラクターの感情の違いはあるのだが、観客の感情と同じ感情をキャラクターが示せば違和感を感じにくいのは、観客は自分の感情とキャラクターの感情の違いを明確に認識しておらず、混同してしまうことがあり得るのだろう
    • 一方、観客が彼女に感情移入しないのに、主人公が感情移入しだすと、「いやあんた暗殺者でしょ?そんな共感しやすいタイプじゃないはずだよね?」と違和感を感じるだろう。つまり、観客は自分の感情と同じ感情を持つキャラクターには違和感を感じないが、観客である自分が感じていないエモーションをキャラクターが示すと違和感を持ちやすい。「いや、彼のキャラクターは一貫してない」と感じてしまう。

      違和感が生じるのは下手な「省略」が原因かもしれない

  • 多くの場合説得力がなくて違和感が生じるというケースは、キャラクターの動機が分からない、なぜそうするの?と観客が感じてしまうことが原因 である。これはキャラクターの動機をきちんと描けていない、つまり省略しすぎているというところに問題がある可能性がある。

具体例