「すべての事情を知っているキャラクター」と「知らないキャラクター」がいる場合、 観客は事情を知っている人物に感情移入しやすい
- すべての事情を知っているキャラクターと知らないキャラクターがいるとする。観客はどちらに感情移入しやすいか? 観客は事情を知っている人物に感情移入しやすい。なぜなら、事情をすべて知っているキャラクターの方が葛藤が複雑になりやすいからである。より大きな苦悩を抱えていたり、より大きな問題や敵と戦っていることが多い。
- 例)彼女を助けるかと言う葛藤よりも、彼女と母親どちらかしか助けることができないと言うことの方がはるかに複雑である。
- 例)一人の少女をめぐって恋のライバル関係にある男2人がいるとして、1人はただ彼女のことをゲットしたいと葛藤し、もう1人は彼女のことが好きだが不治の病により自分の命が短いことを知って、彼女の幸せを考えて、 ライバルに彼女を託すという行動をとる。このとき、観客は圧倒的に後者に感情移入する。
- 「RRR」では何も知らないビームよりも、すべての事情を知っているラーマに観客は感情移入する
- ヒットマンズレクイエム_終盤まで機能的に「主人公」なのは相棒であるケンに感じる